ほんとうに爽やかできれいな

実家はよく風が通るし私の匂いがするし、ひどく清潔におもえた。ほんとうに爽やかできれいな空間だとおもった。晴れた外の空気の乾いた匂いとなぜか10年以上変わらない私の部屋の芳香剤みたいな匂いがまじって…。
ほんとうに爽やかできれいな空気を吸った私はほんとうに爽やかできれいな思い出の曲を聞いた。あの曲とか、あの曲もそうだなぁ。まだ大人たちが歳をとっていなくて若くて、私たちは理性もないくらい幼かったころ…… みんななにも知らなくて、なにも気にしていなくて、けれど深く考えすぎていたころ…… 脳みそがつぶされそうになった。ほんとうに爽やかできれいな空気は変わらずにそこにあって、それはもう私にとってはすごく悲しかった。悲しいとおもったので簡単に涙が出た。やだなぁとおもったのでさらに涙が出た。でもやっぱり……やっぱりしょうがないじゃん。我慢しねぇと〜 みんなそうだもん。I DON'T CARE, ANY SORROW, WHAT TOMORROW WILL BRING TO ME なんだって〜