もうどうすればいいかわかんない

昨日 好きな人とギターを見に行った。楽器の街に行っていろいろ探したら、安くてかわいいのがあったので買ってしまった。好きな人はギターがめちゃめちゃにうまくてめちゃめちゃに詳しいので、いろいろ教わった。好きな人は、高校の時にバンドをすごいやっていたらしく、大会とかでも優勝するようなわりとガチバンドだったらしい。それで、私はそのギターを持ってふたりで公園に行って練習した。
私がギターを弾いているときに、好きな人はお菓子の袋を開けて私に「食べる?」と聞いたので、うん、と言うと、私の口にそれを運んだ。アーン というやつだ。私はすごく恥ずかしくて嬉しかったけど、そんなことはみじんも顔に出さないで、あんがと、と言った。
そのあとはずっと散歩をした。また夜まで。私はずっとその間ギターを持っていて重かったから、好きな人が私のバッグを持ってくれた。
私がギターを背負っていると、「似合うね」と言ってくれる。なんども言われて、恥ずかしかった。
夜は家系ラーメンを食べて、また散歩再開して、それでから電車で帰るために駅の方へ向かった。
私は単純な帰り方なんだけど、好きな人はいろいろ乗り換えとか面倒くさくて、だけど好きな人は「君と一緒に帰りたいからな〜…」とつぶやきながら、途中まで私と一緒に乗っていられるルートで帰ることにした。
電車のなかで、でももうさすがに歩きすぎて疲れていたので、私は半分寝ていたんだけど、好きな人は座席に座って、私はギターを下ろすのが面倒なので好きな人の前で立った。
私は仁王立ちでつり革をつかまりながら、上から好きな人をながめた。私は昨日はお腹がレースアップになってる変な形のワンピースを着ていたんだけど、好きな人はそのレースアップ部分をチロチロ引っ張ってきた。「なにやってんの、」と言うと、好きな人は「スニーカーみたいな服だね」と言ってレースアップをいじり続けた。そうして、そのあとまたお菓子の袋を出して、食べる?と私に聞いてきたので、さすがに電車でアーンは恥ずかしいと思い、「ちょうだい」といいながら手を出したら、好きな人は私の手に乗せてくれないで直接また私の口に運んだ。なんだかもう脳みそが溶けるかと思った。
そのあと、好きな人は私より先に電車から降りるはずだったのに、その降りるはずの駅でなぜか降りなかった。「なんで、ここで降りるんじゃないの?」と言ったら、「うん、やっぱり帰りたくない。もうちょっと一緒にいてほしい」と言われて、また脳みそが溶けた。結局、そのあと電車を変えて渋谷に散歩しに行った。
それで、渋谷でさようならをした。
帰ってからもラインは必ず来る。いろいろふざけたラインをしたあと、「あした大事な話があるから覚悟しといて」と言われた。ドキドキしすぎてもう嫌になってきた。そのあしたは、今日。